懐かしい。もう何年経ったことか。
あの当時は、かなり必死に勉強していた気がする。周りの人も口を揃えて一番頭良かったのは大学入試前と言うが、頷きしかない。
自身の合格体験記や各教科の勉強法が受験生の参考になることを祈って、おすすめの参考書とか勉強の進め方含めて簡単にまとめておきたいと思います。
古い情報であることと人の勉強の仕方は千差万別だと思うので鵜呑みにしないで自分にあったやり方を見つけてください。私は東大でも中くらいあるかないかの頭脳で天才肌では全くないので、いくらか参考にしてもらえる部分があるかと思います。
東大は受かった人は入学後にアドミニ棟に行くと得点開示ができたと思います。なぜこんな面倒臭いのかはわかりませんが、やはりみんなどれぐらいの点数だったか気になっていると思うので多くの東大生が開示しているはずです。私のオナクラは大多数が開示していたと思いますね。
私はだいたい以下の点数だったと思います。(やや適当
- 数学 : 56 / 120
- 英語 : 81 / 120
- 物理 : 52 / 60
- 化学 : 46 / 60
- 国語 : 40 /80
東大は昔から6割取れれば合格と言われていますね。私の問題を解いた感触から言って、確実に下駄がはかされていますね。特に物理は絶対に何度考えても52にはならないと思っていたので明らかにおかしいです。数学は失敗したのでなんの弁明もできませんが、解き終わった後は4完したと思っていました。帰りの電車で1完半なのでは。。。と絶望した覚えがあります。理一の場合は途中点とか多いと思うのでその積み重ねでこの点数になっているのでしょう。。。
開示をしてみた結果から言えば合格最低点からはある程度余裕を持ったラインの点数を取れてました。東大の採点は比較的優しいのだと思っています。模試なんかより。。。国語なんて模試で毎回20点あるかないかだったので、甘々ですね。(私の国語は本当にザコ)
さて、では大学受験のころの勉強を高校二年生くらいから思い出してみたいと思います。
高校二年生
私は確実に現役で終わらせたかったので大学受験のための勉強を始めたのは高校二年生の夏以降でした。と言っても本格的に勉強し始めたのはやはり三年生だったが、この時期に始めてたので大分心の余裕は持ててました。
よく言われるように勉強する時間が最もかかり成績が上がりにくいのは英語と数学。だからこの時期は完全にこの2つの科目しか勉強していない。
ただ他に古文の単語だけは勉強していたと思う。暗記物でしっかりと二次まで使うので早めに着手したかったことや国語の苦手意識が強かったことが挙げられる。
他の理科系の科目は高校三年の一学期から基礎を固めて夏から本格的に解けるようにして2学期からは過去問を解けるレベルにして進めてた。もちろん安牌な物理と化学を選択して進めていたので周りにも聞きやすいし、参考書にも困らなかった。
社会はセンターだけなので高3の2学期から基礎を固めて直前で頑張る方針で計画を立てていた。実際それで十分だった。
英語、数学の勉強とかに関しては他のポストで詳しく書いているが、概要だけさらう。
高2のときの英語はひたすら文法、構文と単語に尽きると思っている。ここで基礎を固めておきたい。文法書とかは本当にそこらへんにあるものでよいと思う。学校指定とかでも。単語は何か一冊を高校二年生の終わりまでに3周する気持ちで。
高2のときの数学はひたすら基礎がため。学校で配られた4STEPか青チャートを進める。私は数学が得意だったので赤チャだったが不要だったかもしれない。当然数学1から進めて上げていくのが順当。こちらも何周もして少なくとも習ったところは完璧にしておきたい。
高校三年生
一学期
全体としてはやはり英語と数学が引き続き大事な時期。物理と化学にも手は出し始めるがあくまで全単元の基礎固めを優先して進めることが目的。他は古文単語のみ。当然センターの勉強はここですべきではない。センター対策はセンター一ヶ月前にやるべきで、基本的に二次の勉強をしていればセンター試験の対策は大方できているはず。
英語は読む練習と構文の勉強。単語、文法は日課のようにやっていた。文法は「頻出1000」の問題集を進めて1学期の間に3周以上した。ここで文法はかなり固めておいて夏以降は確認または「英頻」をやるようにして進めていた。単語は「ターゲット1900」を進めて1学期の間にマスターしていたと思う。この段階で英語は速読、英作文、リスニングを除いてかなりできるようにしていたい。二学期からはどうせ問題集や過去問ばかりになるのでそれまでに基礎を固めておく必要があったためこの采配。
単語は朝と夜に勉強をしていた。夜寝る前に単語の勉強をして、朝起きたら復讐。だいぶこれで覚えられたと思う。文法も頭の冴えている朝のうちに終わらせていた。500語ぐらいの文章を読むようにしていたと思う。高校二年生から「英文読解の透視図」や「英文読解ポレポレ」を進めていて同時に一学期中に何周かしていた。
数学は全単元を「赤チャート」か「一対一対応」を続ける。1学期の間にすべての数学の単元の上記教科書を完全にする必要があったので何周もやっていた。上記について、数学1~3,A~Bすべてやりこむようにしていた。学期前半は単元ごとにやっていたが、後半から毎日各分野の問題を2,3問以上計10~20問解くようにしていた。学校の教材に「スタンダード演習」とかもあったので練習問題として何問か解いていたが、不定期。
物理とかは基礎を固めるために「物理のエッセンス」をとき続ける。よく言われるように物理は基礎を抑えていることがとても大事な教科(他でもそうだけど)。でも基礎を抑えていなくてもなんとなくで問題が解けてしまうってのもあって、なかなか自身が基礎を抑えられているかわからないことが多い。そのためできると思っていながら応用問題で途端に手が止まることも多い。問題を解いていて分からなかったらすぐに「教科書」を読んで復習した方がいい。実は結構物理の教科書はよくできていて、説明も適切な気がする。恥ずかしがらずに教科書に戻ることは大事だと思っている。
問題集は学校で配られた「物理セミナー」と「物理のエッセンス」の二つをすすめていた。夏に本腰を入れて物理と化学を進める予定だったので、その基礎固め。やはり一学期は数学と英語をかなりレベルアップさせることが主眼.
化学は「高校の問題集」を進めていた。有機や無機の暗記ものや理論の基礎はここで抑えるようにしていた。分からなかったものは自分のノートにまとめておいて、朝電車の中で定期的にチェックするように進めていた。化学式とか暗記ものが多いのでやはりここを重点的に。暗記ものが済んでいないと夏休みの化学の問題集を解き進める上でかなり苦労する。
あまり難しい話はないと思うのでただ覚えるだけだったかと思います。問題集解きながらの方がやはり覚えられるので手を動かして解くで覚えるのを私はお勧めします。
夏休み
夏は本当に一日中勉強できるので力の入れどき。ここで英語や数学は安定させておいて、化学と物理の攻撃力をあげるのが主な作戦。国語や社会はノータッチ。どうせ社会なんて覚えてセンターで使い捨てるのでここでやるのはもったいない。毎日必ずやるものは英語の単語、文法、長文、数学の全単元2問ずつ、化学の暗記もの。これだけは必ず外さない。後の時間をその日立てている計画に則って進めていた。
塾に行って講義を受けるのも選択肢だけど私はなるべく少なめにしていた。駿台も鉄緑会もほとんど受けずに家で勉強するようにしていた。自分には講義が効率悪かったのでしょうがない。できるかぎり自分の勉強の時間を多く取れるようにしていた。
英語はひたすらリスニングと読み込む練習。リスニングを毎日z会の参考書か簡単なものを始めた。シャドーイングはよく言われるけど確かに勉強になる。一日に同じものを何回も繰り返して読みながら日本語の意味を考えていく練習を続けていく。リスニングの勉強をしていると長文読解の勉強にもなる。「速読英単語」とかもCDがついていて重宝した。速読のために英語は毎日長文を二個読むようにして実力を落とさないようにしていた。時間を図りながら長文を読む練習を続けていたがだいぶ力がついた。一度読んだ文章はすらすら読みやすいが、それでもリスニング同様に一日に同じもの何回も読んでいた。
数学は「やさしい理系数学」(やさしくない)とかを進めていた。ここは日課の数学なので特にムラなくやるようにしていた。軌跡、確率とかに少し苦手意識があったため、そこは重点的にやって夏休みにだいぶ強化できたと思う。後は時折「大学への数学」の問題集を解いていた。
物理は「名門の森」と「難問題の系統とその解き方」を解く。この夏休みはひたすらここをしっかりさせておく。二学期以降はもう物理はこれ以上の問題集はやっていない。大学受験が終わるまでこの二つにお世話になったと思う。
化学は「化学重要問題集」を解き続ける。これも3周はしていたと思う。あとはひたすら有機・無機の暗記の繰り返し。ここら辺はかなり単調な作業だと思う。二学期以降は問題集や過去問をやりたいので、それを意識して勉強していた。
二学期
二学期はもうひたすら問題集と過去問を解き進める。精度と速度をあげることが主眼。二学期の後半から少しずつセンターの社会の勉強も進めておくことと、英語は英作文も少し練習しておくことが夏休みからの違い。
数学は「やさしい理系数学」を引き続きやって様々な分野の数学の問題を解いてた。あとは苦手を無くしつつ、実力を落とさないように日課的勉強を続ける。一日2時間くらいは時間を取っていたと思う。「新数学演習」とかもやってたかも。
英語も精読、速読、文法、単語、リスニングの日課をこなして、実力を落とさずにより得意にしていく作業。2学期後半から英作文の対策をしはじめる。東大の場合、そこまで高度なことは求められないし、ある程度文法知っていれば書けるので焦る必要はないが、念のため何個か必ず使える例文を覚えたりして練習。「英頻」で文法関係はさらに磨きをかけておいて、単語は適当にターゲット1900以外の単語集を進めていた。(「上級英単語」?かな)基本的に単語集は何個もやらなくていいはずです。私は心配性だったので複数やっていました。文章を読む練習は過去問やる日は別にはやらず、やらない日に適当に拾ってきた問題集か受ける予定のない私立の英語の長文で読み込み。毎日続けていたのでだいぶ早くなったはず。センター試験も本番は英語は20分ほど余ったかな。196点だったけど。。。あれだけやったのに文法で一つ、他でももう2点落とした。
物理は夏休みの勢いを保ったまま問題を解き続ける日々。過去問やっては苦手な部分を埋めていく繰り返し。新しい問題集は購入せずにこれらで終わらせた気がする。あとは「東大物理25ヵ年」とかやってたかな?(これは個人的に過去問カウント)。なんだかんだ解けるので気持ちよく進められる。
化学は有機の問題集を一つと化学重要問題集をひたすら解く。あとは知識系の勉強で化学式とかひたすら覚える日々。「有機化学演習」とかも買って進めていたはず。
国語は論説系を読む練習と古文漢文の暗記と問題を解く勉強を開始。相変わらずウェイトは低めにしていたが、無勉は私にはできないので、コツコツ解くようにしていた。論説は勉強した甲斐があってだいぶよくなったと思う。古文漢文はセンターでも二次でも出るのでやっておくに越したことはない。古文単語集は一つ適当に買って進めていたが、300単語ぐらいあったはず。文法は学校の教科書で賄ったし十分だったと思う。漢文は「漢文ヤマのヤマ」をやっていたかな?
社会は二学期後半から問題集ベースで進めていた。教科書読むだけじゃ普通覚えられないですからね。社会は完全に問題解いて覚える形で進めた。参考書はなんでもいいと思いますよ。書店で大きく置かれているものを一つ選んで解くだけ。科目は地理とかは安定しないので倫理系がいいかと思いますが。友人も12月までは地理やっていたがどうしても安定しないので倫理を1月から初めて倫理の方が点数取れてましたね笑。ただやっぱり人によるとは思います。
余談ですが、当時、駿台とか河合の東大模試でA判定を取ると東進の東大コースの授業が3教科まで無料になるってのがあって授業を取っていたけどあまり効果は感じなかった。あの物理の例のあの人を生で見れたのがよかったぐらい笑。結果としては東進の東大合格者に数えられるだけになってしまった。
冬休み
冬休み(12/20?前後)からはずーっとセンター試験の勉強。それまではほぼ二次を続けていてセンター社会と国語だけ少しづつ解くように進めていた。二次の勉強していれば大方センターレベルで困ることないので、センター試験は時間感覚の把握とセンターならではな問題を潰すことが目的。問題形式に慣れるのが目的だったのでセンター直前は毎日センターと同じ時間スケジュールで問題を解くようにしていた。
二次の実力が抜けないように各教科ほんの少しづつ問題集は解いていたが、やはりセンターメイン。基本的に英語、数学、物理、化学はセンターのために新しく覚えることはないため時間勝負をどう解決していくかだけに集中しているはずです。ですので、センター過去問を解く以外は2次の勉強もできます。物理とか化学とかセンターの時間余りまくるので早く切り上げて進めて他の勉強していました。
心配性なのでセンターの場所の確認を1週間前にしておいた笑。実際に本番でいく電車に乗ってどんな場所かどうやっていけばいいかとか。
センター
あれだけやったのにセンターは失敗。800点前後。国語が苦手なのでそれで大分損失。時間的には国語は5分余り、英語は20分余り、数学は20分と10分余り、物理化学社会は20~30分ぐらいのあまりだったかと思う。本番は確かに緊張したけど、それで点数が低かったのかは怪しい。理系科目で満点は物理だけだった気がする、他は数点失点していた。時間余ってたのに恥ずかしい。。。センターの自己採点はセンターが終わってからにした。やはり終わる前にやると精神的にどっちにいくかわからないので、二日目に備えて一日目はそっとしていた。
二次前
毎日東大の過去問を解く日々。幸いにも25ヵ年分ぐらいあるので量には困らない笑。東大以外に慶應も一応受けていたので、そちらで2,3日過去問を解く時間を割いている。さすがに入試を東大しか受けないのは緊張すると思い、慶應を受けておいた。確か東大の入試のタイミングに慶應の発表があったきがするが、定かではない。受ける私立が多いと過去問をとかなきゃいけなくなるので(解かなくてもいいけど)あまり乱発するのはよくないのではないかなと個人的には思っている。
この時期は一応各教科の問題集もやっていたが、ほとんど東大の過去問を解いていたと思う。なんだかんだ時間がかかるので。。。ただ定期的にやっている単語、文法、リスニング、数学、化学とかは欠かさない。
二次
本番の東大。これから少なくとも大学入るまでは全く勉強しなくていいのかって思いながら、試験に望んでいた。。。
朝は東大の正門から入ると大分行列に並ばされることになる。冷え込む朝に行列。辛かったですね。ホッカイロとか握りしめながら待っていました。他に特別必要なものはなかった。基本的には忘れ物してもどうにかなるのであまり心配しない方がいいと思う。受験票忘れていた人もいたと思うけど、確かなくてもなんとかしてくれるはず。
教室に入るとさすがに空気がピリピリしている。直前は何をして過ごせばいいのかわからないので友達のいる教室に行ったりして雑談していた。大分これは緊張をほぐしてくれていたと思う。後で聞いたが結構友人たちは昼間とかに集まっていたらしい。あらかじめ集合場所とか決めとくといいですね。
実際の試験は思いもよらないほどあっけなく終わってしまった。リスニングのとき暖房の音が気になってしょうがないし、微妙に音質も悪いし、なんか若干なまり英語だし、大変だったけど、それ以外は特に気を散らすことなく問題を解いていたと今は思う。問題を解くのに必死で他の人の様子なんて気にならない。二日とも答え合わせはしないようにしていたが、どうしても頭の中で問題がよぎってしまうのは仕方ない。。。
終わったあとは結果発表までかなり辛い状態が続く。正直後期の勉強をするつもりだったが、もう精神的に全くもたない。結局何もしない日々が続いたと思う。2/25 ~ 3/10、人生で一番長い時間だったような気もする。
合格発表
朝から何も喉を通らない。私が心配性だったのもあって何も考えられない。昼間に発表されるのでそれまでずっと吊るされているような状態。結果発表は大学で見たかったので、ふらふらしながら結果発表を見に行ったのを今でも覚えている。張り出されている合格番号の列に自分の番号がないか息が詰まりそうになりながら探す。
あった。。。。
見つけた時は嬉しさよりも安堵がすごく強かった。当時の写真を見ても嬉しさの顔ではないように見える。終わった。って感覚が強かったからかな。
おわりに
つらつらと書きましたが、大学受験長かったですね。。。早く始めれば有利だなと思っていたのがよかった。早めに始められたので後半は大分楽できたし、模試もよかったので少し気休めにもなった。それでも緊張する本番。これから大学受験の有り様は変わっていくと思いますが、どんな試験の形であれ、悔いのない結果になるように勉強していただければと思います。
英語や数学は大学入ってからも十分活用することになるので重点的にやっておいて絶対に損はしません。そういう意味でも高校の段階で詰め込んでおくことをお勧めします。