昔っていってもたった20年くらい前の話.
私がまだ小学生だか中学生だかそんくらいのとき.
ふと昔の車での旅行だったがどんなもんだったか思い出した.
IT系の浸透によって、だいぶ変わってしまった.(いいけど)
車自体も進化しているし、旅行するためのツールも進化しているし、そもそも旅行の計画立ての段階で進化しているし…
一言で言うなら「無駄な時間が消えた」ってのが大きい.
「地球の歩き方」持ってないと本当にどこ行けば良いかわからなかったし、
わからないことだらけだった.
ちょっと前の車内
何もない車内では、音楽を聞くってのが唯一の娯楽ぐらい.外の景色は対して異なるものでもないし、長いとそれもやはり飽きてくる.ラジオもいいけど、海外で聞けるラジオはやはり外国語なので何もわからない.
もし酔わない人なら、スマホがないので、本を読む、テレビを車の中において、ビデオテープを見る、ぐらいは確かにできる.
酔ってしまうので、私の車内での暇つぶしはやはり音楽だけだった.
当時はカセットテープかCD?かMD?だった気がする.
私の車では確かカセットテープだ.
一つに20曲くらいしか入らないカセットテープ.(CDも持ってったかも)
うちでは、それを小さなポーチに15個くらいを詰め込んで、どの旅行に持って行った.
それで300曲ぐらい.10時間くらいのドライブなら余裕.
別のアーティストにするたびに、カセットテープを入れ替えてたかな.
曲探すためにガサガサどのカセットテープを探していたのが懐かしい.
一番変わったのは助手席の仕事量.
今はほとんど「運転手を起こすようにする」ぐらい.
ちょっと前は違った.
地図を持ちながらどの道路で行けばいいか、渋滞情報を聞きながらルートをナビゲートして、ガソリンスタンドがどこにあるかを探して、料金所のお金を用意して、そしてカセットテープを用意する….
それらほとんどが、スマホに成り代わってより精度がよくなった.
昔の到着予定時刻なんて本当に雑な推定しかできなかった.
まず道の長さが適当.指でこんなものかと測って、道路の状態も速度制限もわからない状況で到着予定時刻をざっくり考えていた.
今じゃ位置さえ指定すればなんでもできる.
近くの料理店もその評価も入っていないのにもかかわらずわかってしまう…恐ろしい時代…
渋滞情報なんてラジオでしか取得できないから、その情報を頼りに道を探す形.
ショートカットできる道の提案も助手席の人が見つけられない限り行うことができない.
渋滞が何分で抜けられるかも正確ではない.飛行機に間に合うようにだいぶ余裕を持った計画にしなくては行けない.
だから昔ほど、何かあった時のための予備の時間、バッファをより多く見積もる必要があった.
そんな無駄が全部なくなった.
今ではだいぶ効率のよい旅行ができている.
なんなら宿なんて当日Booking.comで調べながらでも取ることができるし、
近くで美味しいとされている店も簡単に見つかって楽.
本当にいい時代になった…